2020年09月14日

現代の物質観とアインシュタインの夢 益川・岩波 1990年代半ば出版

理論がどーたらよりは面白い話として次のようなものを紹介するワガハイである。
湯川が中間子理論を発表したのが1935年。ノーベル賞は湯川中間子であるパイオンが発見された1947年の2年後の1949年であった・・・誤差±1年ぐらいで見てくれ(笑)

問題はそこではない。湯川のノーベル賞にたいして日本の市井の科学者がノーベル賞委員会に手紙を書き、湯川の理論は間違っていると主張した。単純に言うと湯川の言うように核力を媒介する中間子が存在するのであれば重水素の原子核の質量が実験と合わないというものだ。
詳細は面白いので10行ぐらいの解説だが、興味がある人は上の本を読んでくだされ。
まー簡単に言うと、その市井の科学者は量子力学を知らないか、まったく理解していないか、である。不確定性原理について無知であるか、理解できないか、である。

ここ30年ぐらいで見ても、いるだろ、とんでも科学を主張する低能が(笑) ちょっと調べればわかることを連中は調べない・・・と思うのはワイの感想だが、そもそも調べる能力がない、という可能性が高い。

上の本では、その前にもそういう輩がいるという指摘があるで。ニュートン力学で質点という考えがある。地球の重心に質量があるとして計算して良い、それは積分の知識があればわかる。太陽の重心に質量があるとして計算して良い。だが市井の科学者は太陽には大きさがあるからニュートン力学は間違っているとか言う・・・らしい。
バカはいつの時代にもいる。ちょっと調べれば分かることをバカは調べない。・・・とワイは一瞬、考えたがそうではない。バカはそもそも調べる能力がないのだ。だが、思い込みというものは強い。
湯川がノーベル賞受賞・・・1949年ごろから とんでも科学を主張する市井の科学者もどきはいたようだ(笑)

こういうの面白いよね。理論はね、理解するのは地道に勉強するしかないのだよ。だけど、こういう話は簡単に分かるし。
ハイゼンベルクの不確定性原理を使って湯川は中間子の質量を見積もっているのだが、その手法からは質量がない粒子の場合にはチカラの到達距離が無限大になるという結論も出る。中間子の質量だとチカラの到達距離は原子核サイズになる。ここらは見積もりであり、目処をつける手法である。正しくは場の量子論を使う。

ところでハイゼンベルクの不確定性原理を使う場合には目処を得るだけなのでプランク定数hを使うのか、2πで割ったℏを使うのか、いずれでもよい。見積もりはオーダーのレベルだからである。
その後に細かい計算をすればいいのである。

この不確定性原理をアインシュタインは嫌った。アインシュタイン自身は確率を量子論に持ち込んでいるのだがね。遷移確率など思い出す。このアインシュタインの1910年代の確率に関する論文がヒントになってボルンはシュレディンガー方程式の波動関数Ψの確率解釈を生み出したというとるからなあ。

ただ、物理の分野ではシュレディンガーかシュレディンガー方程式を作ったのだが量子力学の主流から外れたという事実もある。彼が提供したシュレディンガー方程式をボーア一家がすきなように解釈したのだった。シュレディンガーはボルンの確率解釈を終生嫌ったという。とは言っても、代わりのマシな解釈をシュレディンガーは生み出す事が出来なかったのだった。

とは言っても量子力学が場の量子論やゲージ場の理論でスムーズに発展したわけではない。特に場の量子論に対する不信感はアインシュタインを代表として・・・いや、代表としないでも多数の物理学者が不信感を持っていた。QEDという大成功した理論は1949年以降だが、発散を避ける手法として大成功と捉えられたのであり場の量子論から発散が理論的になくなったわけではない。

その後のQEDの発展は、特徴である繰り込み理論が精錬されてゲージ場の理論も繰り込み可能であることが1972年にトフーフトによって証明され、素粒子論はローレンツ不変性、ゲージ不変性、繰り込み可能という3つの条件を満たすものになったのである。

この本が出版された時はトップクォークは未発見、ヒッグス粒子も未発見であった。だが、2020年の今、ヒッグス粒子は発見され(2012)、トップクォークは1994年に発見され、だ。様相が変わって数年になる。
重力波が発見され(2016)、重力波を量子化すれば重力子が出てくるはず・・・と・・・思うが、どうなるかしらん。

かくして、とんでも科学のボンクラ連中がなになにわあーーまちがっているうーーーという喚きが冗談にもならんつまらなさである。バカは消え、次は ちょ~バカの登場にワイは期待する。
ちょ~バカはボンクラではない。するってーと、オレがだな、焼酎のんで妄想して素晴らしい理論を思いついたらよかったのにいぃ・・・・てへてへ。

posted by toinohni at 18:47
"現代の物質観とアインシュタインの夢 益川・岩波 1990年代半ば出版"へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: