2024年04月19日

量子テレポーテーションの行方 アントンツァイリンガー 訳わからん

早川書房、翻訳は沢田、監修は大栗。2023年。

ようするに、なんだ、それだよ、それ。うむ。3光子のエンタングルがどーたらこーたらなのだが、縦書きであり一般向けであり、図解が欲しいわな。実験装置等は図があればわかりやすいのにいぃぃぃ。
図は少しはあるけどね。だが、その図で理解できるほど私のオツムは賢くないます。ワタクシ、こう見えても 愚脳 なんですわい(笑)

まあしかし、1935年のアインシュタインらのEPR論文は生き続けるねえ。量子力学の不完全性を主張したEPR論文が、逆に量子力学では量子もつれという現象があるものだという事になり、ならば「量子もつれ」を工学的に利用して量子コンピュータを作ろうなんて話になってきた。
まあ、すきにしーーーーいや。

で、ワタクシが理解できないのはハーフミラーの話。ハーフミラーに上下から斜めに光子を当てる。出力側では上に2個の光子か下に2個の光子か、であって上に1個、下に1個は生じない。
それがこの本で納得できるかよパカタレ。納得できる奴はイチを知ってジュウを知るという超・便利な頭脳であろう。
ここで入射光子の偏波や位相がどういう状態か書かず、さらにハーフミラーの特性についても書かず。それでこの現象が理解できたら超・便利なオツムだわ。

そこでワタクシは「量子もつれとは何か」古澤明 講談社BB 2011年 を読み返したのである。そこにハーフミラーの簡単な解説がある。入射波の偏光は揃っていると書いてある。ハーフミラーの特性についても少し書いてある。空気からガラスに光が入った場合には固定端反射になる、とも書いてある。そこらを読んで始めてワタクシは理解出来たのである。
ツァイリンガーの本のそのページよんで理解できる奴は・・・・いや、ほんまは理解できないはずだがな、それだけでは(笑)

という感じで一般向けの本なので、要するにこれこれの実験をしてますって話。ツァイリンガーは2022年のノーベル賞受賞の物理学者である。

それはそれとしてノーベル賞受賞者って文才もあるのだなあ。レオン・レーダーマンとかもね。国内でも朝永振一郎も良い本を、一般向けの本もたくさん書いて物理の普及に努めて来られたのである。もっともノーベル賞受賞者でなくても研究内容を一般に知らしめるためには本を書いてくだされと期待するのである。

そしてワタクシは願うのである。この手の本は横書きにして図解も増やしてくだされ。えーかげんに縦書きは止めろや出版社!! ってプチおこ なのである。

ところで、この手の本ではアリスとボブが出てくる。なんでや?  と以前から思っていたのだが、人を区別するためだからAさん、Bさんでええがなや。そだねえ。で、Aさんがアリス、Bさんがボブ。それだけの話だったのである。てな感じ。

今日は風が強い。畑の土埃を撒き散らすで。花粉はどっかに飛ばしてくれい。んじゃ。

posted by toinohni at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | 物理科学雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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