フィリップ・ボール 松井信彦 訳 本来のタイトルは英語で
Beyond Weird
Why everything you thought you know about Quantum Physics is Different
というものだろな。表紙に出ている。大文字で。Weird 奇妙な・・・・ 奇妙を越えて。ってかね。
で、量子力学は、本当は量子の話ではない・・・・・というのは釣りタイトルである。ワタクシは釣られたのである。コンコンチキ
本当は量子の話ではない、ならば何の話なんだよバカタレ!! と思って読んだが量子力学の話ばかりであった。そりゃそうだ。
1回目の読了。これは2,3回は再読する予定である。図書館から借りたので2週間は手元にある。
ワタクシが読んで内容をどれだけ汲み取れたかはテキトー。とりあえずワタクシは次のように感じた。
量子力学ではシュレディンガー方程式の波動関数ψがシュレディンガーが理論を出した頃から問題になった。波動関数は何を表すのか。発明者のシュレディンガーは波動関数は電子の質量分布を表すと考えたが、波動関数は崩れて広がる。それだと電子がスイカぐらいの大きさになるぞアホタレ! と否定された。ボルンの確率解釈が出てきて主流になった。ボーア一家が採用しボーアが量子力学の親分になったのは周知のごとく。
しかし波動関数の解釈はボーア一家の支配が強かった50年代までは異論も出なかったが50年代にボームの量子力学が出てコペンハーゲン解釈とは異なる解釈も出てくる土壌が出来た。エヴェレットの多世界解釈も出てきた。その後も新解釈は出続けており、波動関数の自発的収縮理論、Qビズムなどもある。解釈は数十とあるらしい。知らんけど。
で、著者はそれらすべてを Weird とくくっている。その Weirdから脱却するために量子力学を作り直すべきだ・・・という取るのか、そういう主張をしている物理学者を紹介しているのか、まあ今のところはワタクシは読みが浅い。
ようするに今の様々な解釈は Weird であり、そこからの脱却を図るには量子の理論ではなく新たな理論が必要だ・・・と言っているように感ずる。手がかりは情報だ。情報というと情報理論とか符号理論とか工学の分野では発展している。
地デジやスマホ等は情報理論・符号理論とデシタル信号処理のカタマリなのである。どや。
てなわけでワタクシの現状は波動関数ψについて次のように語るレベルである。
ψ
お手上げの記号である。両手を上げて降参するの図(笑)
量子力学の Weird には お手上げなのさ~(あくまでも個人の感想であり・・・)