湯川が中間子論を提案したのは1935年である。当時、湯川は原子核内の核子どうしの結合を説明するために中間子を考えた。核子どうしで中間子を交換するという例のあれだ。
その後、1950年代に中間子は数十と発見された。
そうなると核子どうしで中間子を交換するという説明は怪しくなる。どの中間子を交換するのだ? 何十もあるのだぞ。
そして1960年代にクォーク理論が登場すると中間子は陽子・中性子と同じくクォークの複合体であると分かり素粒子の座を陥落したのであった。その後に10勝を上げて復帰したという話はないので永久陥落だ。そりゃ大相撲の大関の話だバカタリ!
量子色力学(QCD)が登場し、ハドロン、例えば陽子・中性子などを構成するクォークはグルーオンというチカラを媒介する素粒子の働きによって固く結びついているとされ。
つまり、強い力は量子色力学で説明される。
では、核子どうしが中間子を交換するという説明はどうなったのか。そこだぜ。ワケワカラン。
強いチカラ、強い相互作用はハドロン内のクォーク間に働くものであり核子同士に働くチカラではない、という事になる。
「クォークの不思議」シャプリンガーフェアラーク東京 2005年 に残留効果という用語が出ていた。
強い相互作用はハドロン内のクォーク間に働く。核子同士に働くチカラは、その強い相互作用の残留力である。らしい。さあ、残留相互作用とは何か?
なんたろなあ、なんだろなあ、残留効果って なんだろなぁ(´・ω・`)
他に入門書では「量子で読み解く生命・宇宙・時間」吉田伸夫2022年 幻冬舎 で次のような説明があった。
現実の陽子や中性子はクォークとグルーオンという二種類の素粒子から構成された複合粒子である。その内部にはクォークと反クォークのペアやグルーオンの塊がべっとりと凝縮しており、そもそも自由に飛び回る素粒子など見当たらない。核力は凝縮した内蔵物が外側に染み出す事により生ずるチカラであり、・・・略
残留効果というものが内蔵物の染み出しという表現になっているようだ。
まあしかし、核力は中間子の交換によって生ずる という単純な説明は一般向けには役立つであろう。だいたい量子色力学って用語も一般向けではないからなあ。
クーロン力は光子交換によって生ずる
核力は中間子交換によって生ずる
強いチカラはクォーク間でのグルーオン交換によって生ずる。 どーや、チカラを媒介する粒子の交換って図式は単純でいいだろ。って単純すぎるか(笑)
てなわけで残留力ってどういうものなのさ? 陽子A内のグルーオンが陽子B内のクォークに作用するってわけではないだろ・・・・ てなわけでワケワカメなので終わるばい。(´・ω・`)
待て待て。陽子Aからはみ出した内蔵物と陽子Bからはみ出した内蔵物が相互作用するって事になるのではないか。一個の中間子を交換するという単純な図式はないわな。
まーしかし、今後一ヶ月ぐらいは残留効果をぐるぐる・・・Googling。趣味がGooglingなのでしてってか。