2022年12月31日

クォークの不思議 外人・カタカナの長い名称の出版社 2005年

興味があるならば読むがよかろう。ワタクシは読んだ。図書館にあるので年に1回は再読している。それだけ内容はある。素晴らしいである。クォークの一般向け入門書としては最高の部類である。うむうむ。

で、ワタクシは以前から疑問があった。湯川が核力の説明のために中間子を構想したのは1935年である。核子どうしで中間子を交換する・・というものだが、ここでは場の量子論が使われている。相互作用はチカラを媒介する粒子の交換として表現されるのだ。電磁気学では2つの電荷に働くクーロン力が知られているが、量子電磁気学ではそれを光子交換として説明する。

つまり、相互作用とは粒子交換に帰せられるのである。なんでか?  知りたいならば場の量子論を勉強するがよかろう。そして、そこで交換される光子はE=hνのエネルギーを持っているとか振動数がνであるとかの具体的な光子ではない。仮想光子と言われる。

湯川中間子も質量が電子と陽子の間なので中間子なのだが、原子核内で質量に貢献することはない仮想粒子なのである。単独で検出されると質量に意味がある。

ところが50年代に入って衝突型加速器が稼働を始めると新粒子が大量に発見された。新粒子はハドロンと命名されバリオンとメソンに分類された。湯川中間子はメソンに属する。そして、メソンは何十と発見された。
すると原子核内で核子どうしが中間子を交換するという事で説明されていた核力の話はどうなるのだ?  
さらに量子色力学が登場し、ハドロン内では色荷があるとさ。強い力は色荷が担う。color chargeである。色香ではない。色香はエロ・チャージである。

クォーク理論が登場し、さらにハドロン内の強い力は量子色力学が説明する。クォークとクォークは色荷でつながる。クォーク間でグルーオンを交換するという表現になる。

待て待て。それはハドロン内での話だ。つまり、陽子、中性子内でのクォークの結びつきを説明するのだ。核子どうし、つまり、陽子と陽子、陽子と中性子、中性子と中性子を結びつける役割の中間子の役割はどうなったのだ?   教えろ!!  バカタレ!!  ワシ わけわからん プギャー!!

というレベルですが、上の本では残留的な強い相互作用という説明があった、なんじゃらーーーそれは?   なのである。

中性の原子が2つで分子を作る際に残留的なチカラがある・・・というとる。残留的な電磁相互作用で分子を作る・・・と。水素原子は中性である。2つで水素分子を作る。そこで共有結合という名称が出てきた・・・高校の化学で出てきた気がするぞうさん。それは残留的な電磁相互作用の効果だというのか?   うむ。ここらは見直し。再復習。化学で言う共有結合の本質は何か? 
その残留的な電磁相互作用との類推で強い力の残留的な相互作用というものが核子どうしを結びつける・・・・という趣旨の説明があるのだった。ワケワカラン(笑)

つまり、ワケワカランものはたくさんある。ワタクシのレベルではワケワカラン。なので別の説明を探す次第である。
こういうのな、専門書を読む能力がないので一般向けの本を読む次第であるが、隔靴掻痒、というかね、なんか こう すっきり しない 状態がいつまでも続いている次第である。

一を知って十を知るという便利なおつむではないからなあ。愚鈍で凡庸でブサイクで高血圧で通風であるのだけれども 公序良俗に反せず、善良なる市民であるだけを自負として生きるワタクシなのである。どーや。

  なにが? 

posted by toinohni at 18:16| 東京 ☁| Comment(0) | 物理科学雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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