ワタクシは量子力学に興味があってここ10年ぐらい関連本を読んでいるのだが、科学哲学にもつながるし場の量子論から素粒子論と幅広く入門書だけを読む/読んでいる。
すると量子力学の波動関数の解釈問題から量子もつれが登場し、これは1930年代だが、もともとはアインシュタインらが量子力学の不完全性を示すためのアイデアであったEPRがEPR現象として確認されて、つまり、1980年代の実験技術でEPRが示された。量子もつれが証明された。85年にはファインマンが量子もつれを利用してコンピュータが作れるという示唆をしている。
その後に、量子もつれを工学的に利用する研究が進み、量子力学の不完全さを示すために発案されたEPRが量子コンピュータへのトリガーになってしまったのである。
量子コンピュータは量子もつれを利用する事により既存のコンピュータより超・高速で演算結果が出る。実現できれば、だが。
そして量子コンピュータを利用して素因数分解をとっととやってしまうショアのアルゴリズムも登場した。ドイッチェとかショアとかの仕事は1990年代である。
既に四半世紀が過ぎた。量子コンピュータはカナダのD-Wave社が2011年に製造し・発売している。ただ、これは量子アニーリング・マシーンであり量子コンピュータではないという批判もある。特定用途に利用できるが汎用性がない。汎用性があると期待されるのは量子ゲート方式であるが、いまのところ どーや !! という実物はないようだ。試作機・実験機にとどまる。他に光を利用した量子コンピュータもアイデアはあり研究が進められているようだがモノとしての出来はない。基礎研究のレベルであるらしい。
その量子コンピュータが実現すると素因数分解がとっとと出来てしまう。素因数分解は現代の暗号技術のキモでりミソである。スーパーコンピュータで数万年かかると言われる素因数分解が量子コンピュータで数秒で解ける・・・ 暗号にならんのや、それではバカタレ!! なんとかしろや!
という背景がある。よってにワタクシは素因数分解の前に素数ってなんじゃらホイと思って次の本を図書館で借りたの。
興味があるなら読むがよかろう。素数について知った所で何の役にも立たんと思うが(笑)
ワタクシの感想。。。。
おまえやろ、駅のエスカレーターの近くでエスカレーターの階段の数を数えとんのは!!
これがどのような意味かは、テキトーに解釈するがよかろう。