『週刊ダイヤモンド編集部』6月5日号の第1特集は「パナソニック 名門電機の解体」です。パナソニックの縮小均衡に歯止めがかからない。2021年3月期決算では四半世紀ぶりに売上高7兆円を割り込み、日立製作所やソニーといった競合電機メーカーの背中は遠くなるばかりだ。6月末に9代目社長に就く楠見雄規氏は、パナソニックを再び成長軌道へ乗せることができるのか。(ダイヤモンド編集部副編集長 浅島亮子)
内向き志向の組織、事業部の縦割り、人事の硬直性――。津賀一宏社長をはじめとするパナソニックの歴代経営者も、こうした組織の変化対応力をそぐ「三つの呪縛」に苦悶し続けてきた。
今年7月、この「最凶」の呪縛を撲滅する第一弾として、パナソニックは大規模リストラに踏み切るのだ(パナソニック「割増退職金4000万円」の壮絶リストラ、年齢別加算金リスト判明【スクープ完全版】参照)。
バブル末期入社組を標的にした早期退職制度を発動するのだ。事業は人なり。創業者の松下幸之助が雇用の安定を説いたことからもわかるように、パナソニックでは、人員整理をタブー視してきた経緯がある。それでも敢えて、人材の“強制的な”新陳代謝に踏み切るところに、経営陣の危機感がにじみ出ている。
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思い出すのはソニーだ。80年代半ばに絶好調だったソニーの盛田は当時のアメリカ企業のレイオフに対して、なんであんなことするんですかね、と言った。ソニーはあんな事はしない、キリッ)
調子がいい時は誰でも調子がいいことを言う。盛田の後継者らは調子が悪くなるととっとと人員削減に踏み切ったのは周知である。
特に2004年のソニーショックとも言われた株価下落後に割増退職金を出してまで50代の人たちを減らした。追い出し部屋の存在まで知られて話題になった(笑)
当時の松下電器は当時の中村社長がプラズマディスプレイを選択・集中してエライこっちゃになったのも思いだす。選択と集中という無責任な経営コンサルタントの口調に乗った結果だった。
経営陣のトップは選択と集中よりポートフォリオのバランスを考えるべきなのだった。
そして、ソニーにだいぶ遅れて 割増退職金4000万円」の壮絶リストラ を敢行するらしい。
そのぐらいやらないとパナソニックの腐った組織を刺激できないのだろう。
さらに思い出す。パナソニックは巨額赤字を2年連続で出した時期がある。2012,2013年だったか。7000億円規模の赤字が2年続いた。中村・大坪路線の失敗だった。後任の津賀がその後に立て直した・・・・かのように見えた。
津賀の後任の新社長は 割増退職金4000万円 の壮絶リストラ を敢行するらしい。これでパナソニックがどう変わるか。
ただワタクシが期待するのは株価の上昇である。
まあしかし、実際に割増退職金4000万円 の壮絶リストラ が始まると、ワシやめん!! 定年までしがみつくでー!! というオッサンたちがたくさん出てくるだろう。実際 4000万円かどうかも怪しい。。。 そうなると過去のソニー等の例のように「追い出し部屋」が話題になるであろうか。
古くはバブル崩壊後に人員削減のために技術者を地方の事業所に転勤させて、工場の裏山で山菜採り・・・とか(笑) 毎日、コピー係とか・・・ 自らが辞めるように仕向ける人事の戦略が話題になったけど。
自ら辞めるように仕向ける人事の悪賢い戦略がパナソニックでも花開くであろうか。他人事ながら傍観しようではないか・・いや、他人事なので傍観しょうではないか。
がんばれ、パナソニックで働く人々!! (ワタクシなら4000貰ってとっとと辞めるばい) なむう。