2021年05月07日

宇宙はこう考えられている(2013) そうなんですか

宇宙論の入門書でありワイのレベルになると書いてあることはみんな知っている。

主な参考文系(日本語の)、が巻末にあったがほとんどワイは読んだのである。暇だからである。

というわけで、なにか新しい話があるかと思ったが何もなかった。

2013年の本である。最新科学に興味があるならば最新の本を!!  2020,2021年出版の本を探して読むべしである。

  2000年頃に「エレガントな宇宙」でブライアン・グリーンは
”” 超ひも理論がすべてを解決する “”  と 大風呂敷を広げ、大法螺を吹いた。この分野は今後10年間で画期的な進展を見せる、と楽観視していた。
彼の言うとおりであれば20年過ぎた今は、全てが解決しているはずだ(笑)

だが、超紐理論は画期的な進展がなかった。あったらブライアン・グリーンが「超ひも理論がすべてを解決した」という本を出すだろう。その分野の研究者、サイエンス・ライターがこぞって本を出すであろう。そういう本は皆無である。
超ひも理論は低迷している。知らんけど。

何の役に立つのかわからなかった群論が今や素粒子論を駆動して来た/いる。何の役に立つのかわからなかった非ユークリッド幾何の一つ、リーマン幾何はアインシュタインの一般相対論の数学的土台である。
素粒子論は相対論的場の量子論を基礎にしたゲージ場の理論で記述される。アインシュタインの特殊相対論と量子力学の統合が相対論的量子力学でありディラックが作った。1928年だ。
場の量子論はディラック、パウリ、ハイゼンベルクらが創業者だが日本の湯川秀樹は場の量子論を原子核に適用した先駆けである。
現代物理学はアインシュタインの勘の上に成り立っている気がする。勘というか、閃きというか。その勘や閃きを形にできれば大成功である。勘や閃きを形にするために数学的に何が必要か。アインシュタインは重力理論を形にする際に友人の数学者グロスマンにリーマン幾何を習った。
勘や閃きがあっても形にするためには基礎的学力というものは必須なのである。

何の役に立つのかわからない 超ヒモ理論が いつの日か開花するかも知れぬ。

とはいうものの、アインシュタインの一般相対論が1915年、重力波の発見が2016年。約100年が過ぎた。
ヒッグスがヒッグス機構を提案したのが1960年代半ば。ヒッグス粒子が発見されたのは2012年。半世紀ぐらい過ぎた。
理論と実験が車の両輪の如く相伴って相乗効果で進展する。。。という話は過去のものになった。理論の車の回転が早く、実験の車の回転が追いつかぬ。車は直進出来ず曲がって、グルリンコだ。

もはや、上の本などどうでもいいもんね、わい。

posted by toinohni at 13:15| 東京 ☁| Comment(0) | 物理科学雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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