2021年01月07日

ヒッグス粒子の発見 イアン・サンプル KBB 2013

  科学ものであるが縦書きである。なのでボクは買わないもんね。まー図書館にあるからねえ。

この本でヒッグス粒子や素粒子や場の量子論やらが分かるわけではない。理論の解説は皆無だと思ったほうが良い。たいていの入門書には素粒子の表ぐらいはあるものだが、それすらない。図解など皆無だ。

これはヒッグス粒子の発見に携わった人たちの物語である。伝記みたいなものである。そして、それだけである。それでいいのである。
登場人物は人物索引というものがあった見たら100人は優に超えている。もっとも物理学者だけではなく政治家の名前も出てくるが。

記憶に残ったものの一つとして次の文章がある。

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数学的には極めて美しいその理論は・・・・長いので略、 -----  超対称性理論が予測するヒッグス粒子のいずれかを発見すること ---- は、標準理論を超えた世界へと私たちを導く扉を開き、停滞状態にある物理学を新たな段階へと導くはずである。
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なんだよ、やっぱり物理学は停滞状態だろよ。

「エレガントな宇宙」ブライアン・グリーン 2000年頃。 この本の副題は「超ひも理論がすべてを解明する」だった。 大風呂敷の大ぼらである。この本は1ページに一回は超ひも理論がこのような問題を解決する・・・・可能性がある、と書いてあると思いねぇ。
・・・可能性がある、のオンパレードだ(笑)
さらにブライアン・グリーンは「この分野(超ひろ理論の事だと思う)は今後10年間で画期的な進展を見せる」と楽観視していた。それから20年が過ぎた。画期的な進展ってなんだったんだ?
なかったろ。著者の翻訳本がこの20年間に2冊出ている。上下があり4冊なのだった。図書館にあったので流し読みしたが画期的な成果は見つからなかった次第である。宇宙がSF的な・・・話がたくさんだった感じ。

物理学が停滞しているように感じる理由は理論があまりに先行しすぎたせいだ、とでもしておくか。検証できない理論は検証できないのである。

超ひも理論の入門書で、宇宙はビッグバンとビッグクランチを数十回繰り返している、繰り返しながら成長してきた、現在は第47回目のビッグバンである・・・・というものがあった。数字はうろおぼえ。超ひろ理論から導かれるのだそうだ。

バカも休み休み言うべし、とか、まーすきにしなはれ、という感想ですね。

しかし、ヒッグス粒子は発見されたものの、ヒッグスらがノーベル賞を受賞したものの、未だにどうしてクォークの質量がその値か、レプトンの値がその値か、を説明する事はできないのだろ。
素粒子の標準理論はパラメータが多すぎる。なんちてね。

とはいえ、ヒッグス粒子の探求は今も続いているようだ。ヒッグス粒子は何種類あるべきか、理論は何というとるのか。
2018年にヒッグス粒子がトップクォークに崩壊するのが観測されたとかの記事もあった気がするなあ。理論はそう予言していたとか。

この本は2013年の本なので、その後のCERNの成果はどういうものなのか、これはモーモー牛年だし、サイエンスライターはぜひとも紹介記事を書いて欲しい次第である。
つーか、検索するとわかっちゃったりして(笑)

posted by toinohni at 10:22| 東京 ☀| Comment(0) | 物理科学雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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