これは僕のような丼勘定が好きなタイプに似合う原理である。几帳面なヤツらには似合わないのである。。。。いや、そういう話ではなくてな
「現代の物質観とアインシュタインの夢」益川敏英・岩波、1995/2006
不確定性原理 ⊿t・⊿E ≧ℏ と書いてある。
僕のうろ覚えでは、⊿t・⊿E ≧ℏ/2 である。
右辺の係数が違うのである。なんで?
「クォーク2」南部陽一郎 講談社BB 1998年でも、
不確定性原理 ⊿t・⊿E ≧ℏ と書いてある。なんで?
二人ともノーベル賞受賞者である。
この係数の違いは何を意味するのか?
「クォークの不思議」外人・守谷昌代 訳 シュプリンガーフェアラーク東京2005年
この本では、⊿t・⊿E ≧ℏ/2 である。
他の本やサイトなど見ても、⊿t・⊿E ≧ℏ/2 が多いのである。
すると、これは、⊿t・⊿E ≒ ℏ の間違いか。どうせ一般向けの本だし、ここらはだいたいでいいやなってか。そんな気もするけど。
まてまて、そうではなくて、その数式の右辺に厳密さを求める事自体が意味がないのではないか。1/2があろうがなかろうが、いずれでも良いのである。⊿tや⊿Eの決め方も厳密ではないのだし・・・・ という気もしている。
「量子力学Ⅰ」小出昭一郎 裳華房 1989 では次のように
⊿ε・⊿t ~ h
うむうむ。これだな。ここで右辺はだいたいこんなんですって事で良いのだな。たぶん。
そう、⊿t, ⊿E が厳密な数値ではないからね。そんな気がした。⊿ってのはある幅を意味する。なので、⊿t, ⊿Eを厳密に決める事もできない状態で右辺に厳密さを求めても意味はない。
おお、不確定性原理ってワイのようなドンブリ勘定が好きなタイプに似合うぞ!! よっしゃー
というわけで、不確定性原理に注目しつつ量子力学の本を読み直しだ。入門書ではなくてな、うむうむ。。。。