ワタクシは著者の名前を知らなかったし、この本の存在も知らなかった。図書館で量子力学を検索したらあったので借りた次第である。出版は93年である。
そしてワタクシは正直に言う。これは読めない(´・ω・`) 数式が遠慮なく出てくる。この本は量子力学の解説本でもなく教科書でもない。量子力学の形成と論理というタイトルから想像しよう。
しかし、ワタクシは方針を変更した。この本は読む価値があると感じたからである。1920年代に量子力学は急速に発展した。その歴史的経緯を知る・・・事ができる。理論は分からぬ。だが、物語として読む。どーや。
25年にハイゼンベルクは行列力学をつくったと教科書には書いてある。作った・・は提案した、論文出した、構築した、いずれの意味でも良い。しかし、行列型式にまとめたのはハイゼンベルクではなく師匠のボルンとその弟子のヨルダンである。そこらの経緯が詳しく書かれている。
ノーベル賞はハイゼンベルクだけに与えられたので行列力学はハイゼンベルクの業績だと思うかも知れないがハイゼンベルク、ボルン、ヨルダンの合作なのである。どーーーや。
他にもシュレディンガーの理論、ディラックの活躍、パウリの仕事など25年から30年にかけての量子力学の目まぐるしい発展の経緯がわかる。当然だがワタクシは理論は分からぬ。数式だらけの内容だが著者は当時の現論文を参照して書いていたろう。ワタクシに理解できないのは自然である。ここら読んでスーーと理解できるのは専門家だけててあろう。学部学生には理解出来ぬであろう。なんちゅーーーて。
感動がある。KBB(講談社BB)などの入門書では数式は極力書かず・。・・・・経緯等を書いているものの物足りない。この本は啓蒙書でも入門書でもない。だが、ワタクシは物語として楽しむ。
そのうち数式ページの写真でも出しますわ。気絶するど(笑)
量子力学の教科書はだいたいが数式だらけなのであるがワタクシはパウリの「量子力学」に圧倒された。特殊関数のオンパレードである。だが特殊関数であるという見方があると、じゃあ特殊関数の勉強すればなんとかなりそうだな、と思う。勉強しないけど。
それに対して首記の本はどういう勉強をしたらいいのかも分からない。そりゃそうだ。論文からの数式であって解説用の数式ではないのだからな、多分。
この本はⅢとなっている。Ⅱがあるようだ。こうなったらⅡも探す。図書館で。入門書・啓蒙書ばかり読んでもレベルアップしないのがここ10年ぐらいだで(笑)