南部・小林・益川がノーベル賞を受賞したのは2008年だったか・・10年以上も昔の話である。当事、紅顔の美少年だったワタクシは高校の物理の先生が彼らの受賞の話をするのを聞いて興奮した事を昨日のように思い出す。ウソである。
ワタクシは益川さんが好きである。どうしてかと言うと英語できないと公言しているからである。ワタクシも英語できませんが、なにか? なのである。いや、共通項があるってのは心強いのである。
で、?
この手の入門書は結果を紹介するだけってのが多い。どうしてそうなるのか? を説明しない。説明出来ないのである。どうしてか。説明しようとすれば入門書ではなく教科書レベルの本になってしまうがなや・・。 そこだで。
ファインマンがご健在の頃に、あるテレビ番組で司会者から、電磁気学をわかるように説明して欲しいと言われ・・・ファインマンは 私には出来ません と断った話がある。
わかる、理解する・・・ためには前提となる知識の蓄積が必要である。
そう。そこだよ。こういう本を読んで、ワタクシは前提として必要な知識の蓄積ってものに注意するのである。これだな。こういう本を読んで得るものがあるとすれば、これこれを理解するにはそれそれを学ばなければならない、って話。
これこれを理解するには○△を学ばねばならない・・。・・・・ それが現実である。
なのでファインマンは一般視聴者に電磁気学をわかるように説明する事はできないと悟っているのであった。なむう。。。。
いま、警視庁・捜査一課長 Season 5 を見ながら書いているが、だいふく = 斉藤由貴 は年とっても年取らないなあ・・・・などと思いながら見ていたら、まるで斉藤由貴が20歳前後の頃のような若々しい・生きの良い女優に気づいた。
見たら、どっかで見たぞ。バブリーダンスの子じゃん!!
そうか、女優として働いているんだ、うーーむ。あの頃の高校生が・・・そりゃ数年経てば20歳代になるわなあ。。。。。。
がんばれ、バブリーダンスの子!! つーか、名前 覚えやがれよバカタレ。
いや、知っているんだよ、本名も。。。。 本名が芸名よりも芸タレってぽい(笑)
で? 物理の話は?
そうそう。上の本は「現代の物質観とアインシュタインの夢」益川・岩波 1998 と重複するものが多い。
それと著者が学んだ大学等の少なくとも物理に関する雰囲気がわかって楽しい。京大、名古屋大など、さらに大阪市立大に一時期は南部がいた。名古屋大の坂田の名前は他の素粒子論の本でも出てくる。NNGの法則は、西島・中野・ゲルマンの法則だ。
クォーク理論は ツヴァイク、ゲルマンが1964年に個別で提案したものだが、国内の物理学者も、もう少しでそこに達するレベルに何人かが到達していたという感じがした。
新しい理論が出てくる場合には、その土壌があるって事だ。
アインシュタインの特殊相対論にしても、それに肉薄していた物理学者は複数いたのだった。ローレンツ、ポアンカレ、フィツジェラルド・・・・。 つまり、時代は特殊相対論の誕生のために土壌を作っていたのである。うーーむ。いい表現だな(笑)
By the way, というわけだが、小林・益川の業績ってなんだったのか? 1970年代半ばでクォークは u d s の3種類見つかっていたときに、6種類あるんだと理論的に示した・・・というのはスゴイ話ではあるが、問題はその理論である。小林・益川の理論は正しいのか?
6種あると予測したからノーベル賞・・ではない。6種あるのはこれこれこういうわけだ、と理論的に示し、その理論を実験で検証されたから受賞したのである。。 たぶんな。
CP対称性の破れを説明するためにはクォークは3世代6種類必要だ。。。そこだ。必要なのだ。6種類あればCP対称性の破れを説明しうるのだ。そこだ。
で、実はメディアはこういうことは書かない。書ける記者がいない。
そこを立花隆も危惧している・・・という気がする。メディアの自然科学に関する知識・・・ 担当者は勉強すればいいだけなのになあ、が、育たない。
ここだなあ。バカがバカを騙す構図の原因は、メディアの人員が勉強しなくなった・・そこにつきる。
バカがバカほ騙す構図はこうしてえんえんと続いていくのである。メディアのどこかに位置する連中の奮起を期待する次第である。