ボクは素粒子論や宇宙論などの入門書、一般向けの解説書が好きだが、数冊・数十冊と読んで理解が出来ない。理解は出来ないが、あの本にもこの本にも、同じ事が書いてある・・・というような発見はある。この同じような事がいくつかの本に書かれている、という発見はボクにとっては発見である。
これは原理的には機械学習に属すると感ずるのである。極論すれば、どの本にも同じことが書いてある・・・という事を知るというのは機械学習に通ずる。書いてないことはボクのオツムの論外である。ここらも極論で説明すると、将棋の機械学習を例にしよう。
将棋の歩は後ろに進めない、斜めにも進めない・・・という事をAIは学習する・・・・わけではない。機械学習の際に何十万以上の棋譜で歩が後ろに動くことは一つもない、斜めに動くことも一つもない。だから、AI将棋は歩を斜めに動かすことも後ろに動かすこともない。人は、AI・機械学習によって、歩は動ける範囲を学習した、理解したと言うのは間違いだ。
つまり、機械学習・AIは人が学習して、これこれはこうなんだ、と理解する事を実現するものではない。単に歩が斜めに動くことも後ろに動くことも機械学習の過程で一つもなかったから、そうしないだけである。ここは人がいくつかの例から規則をすくいだして理解するという脳の作業とは異なるのである。
というような話と上のような入門書をボクが読むことに何の関連があるのか。あるのである。アタマのいい連中はともかく、ボクのようなボンクラであると、こういう入門書をたくさん読んで、なんだか同じようなことばかり書いてあるなあ。。。。と感ずる。先ずは、そこがヒントになる取っ掛かりになり、だ。
たくさん読むという事は機械学習に相当する。そして、その中から何らかの共通項を見出して、これはこういうことか・・・と考え出す、そこが現在の機械学習・AIの仕組みとは異なる。ワシのちょう頭脳・IQ88の素晴らしい脳ミソは筋肉脳ではないのだ、どーよ。なにがよ。
というどうでもいい話はともかくだね。この手の本は発想を刺激する、いろいろ考える。そういうところに価値がある。バカではないので、この手の本を中高生が教科書を読むようになぞることはしない。バカはなぞることも出来ないので、バカは言い過ぎか。
というわけだが、ボクはレーダーマンの「詩人のための量子力学」を数年前に読んでおるのであるある。この著者は実験物理学者であり、素粒子のいくつかを発見したし、ノーベル賞受賞者でもある。そして、ボクが感心するのは一線を退いた後に啓蒙書を書く、一般大衆に物理学者が何をしているのかを説明する、そういう仕事をしている、尊敬するね。
昔、国内では朝永振一郎が著書多く、一般に量子力学を普及する努力を続けていたと思う。ノーベル物理学賞受賞者が一般向けに本を書く。。。。 それは単なるサイエンスライターが書くほんとは・・・・なにか違う。 典型が竹内薫だ。竹内薫は入門書をたくさん書いている。ボクは竹内薫の本を10冊以上持っているぞ。だって、読みやすいんだもの・・・・
というわけで、前フリを終わりまして本題に入りますね。一応、今日は暑いので缶ビール飲んだ後、紹興酒を飲みながら、吉本新喜劇の古いの見ている・・見ながら書いているわけだが。
そう、肝心の話をする。
素粒子論は標準理論というのがあって、素粒子の分類表をみれば、あれれ、素粒子って大杉ではないかって思うぐらいある。
基本的な粒子は少ないほうがいいがな・・・という人類の願望は否定されました(笑)
ただ、そこは問題ではない。
ボクが、わけわからん、のは質量に関する話だ。2012年にヒッグス粒子が発見された。素粒子の標準理論では最後の粒子・・・になると思っていた。だが、なにか変だ。
そもそも質量とは何か? そこがボクは分かっていない。慣性質量と重力質量がある・・・という話ではなくてな。
例としては陽子の質量。それは実験で分かっている。陽子はクォーク3個で構成される。u u dだ。すると一個のクォークはだいたい陽子の1/3であろうと想像する・・・ ところが、そうではない。
クォークの質量を u,d で表すとして、u + u + d << mp(陽子の質量)
つまり、クォークの質量3個を足しても陽子の質量にはならないのだ。。。。なんでだ。。。
知るかよ、バカタレ! なんだが、ここで、質量ってなんだろなという話が出てくる。
陽子内では u u dが暴れている。運動エネルギーがある。さらにグルーオン場の中である。グルーオンの場のエネルギーもある。そういうエネルギーが陽子の質量に貢献している・・・と考えるワタクシである。
ところが、こういう質量とは異質の、次元の違う質量があるらしいのだ・・・
ここらがボクはまったく理解できない。そもそもヒッグス場の前に素粒子論は場の量子論とゲージ場の理論が基礎理論である、と説明する人がいる。
そのゲージ場の理論ではクォークは質量はゼロだ、というのが初期値であるとかいう。さの質量がゼロの段階から質量を得る過程があって、ヒッグス機構とかヒッグス粒子とか出てくる。ボクはワケワカメである。リケンのわかめはうまい。
つまり、ボクは何もわかっていない。質量とはなにか。エネルギーが質量に転化する可能性はある。衝突実験でハドロンが生成されるのはエネルギーが質量に転化した成分があるだろう。
だが、質量って何か? うーーむ。
これはボクが思うに、質量の定義がないままに議論を進めた結果ではないのか。
なんちてね。
こういう入門書を読んでいるとね、早いとこ専門書に達するレベルになりたいなと思う。だが、地道に勉強するってできないのな。こういうのは、やはり大学の大学院で地道に勉強するってのが一番だろなあ。
学部レベルではないからなあ・ろ・・・・・・ よーし、カネがかからない大学院を探すか・・・・ 入学試験で断られたりして (笑)